我々高齢者は、「写真を撮る」というと大層に考えて、なんとなく身構えてしまいがちな気がします。それは写真を撮るという行為が、昔はカメラにフィルムを入れて、撮り終えたら現像に出して…と大変な作業を経験しているからかもしれません。今はスマホにカメラがついていて撮り終えたらすぐに見れるのですからもっと活用しない手はないと思います。
「スマホのカメラぐらい普通に普段使っているよ!」「孫やペットをいつも撮っています!」という人も最近は増えて来ていると思いますが、おすすめは目的を持たずに、あれこれ写してみるという写真の撮り方です。
「そんな事を言われても、何を撮ったら良いのか?わからない」という声も聞こえて来そうですが、お勧めは、散歩に出て気になったものを撮ってみることです。「何か撮るものはないか?」と思って歩いているだけで、今まで気づかなかった面白いものが自然と見つかるようになってくるから不思議です。

この写真は、夏の朝早く犬の散歩に出た時に、ふっと空を見上げたら、駐車場の看板に「空(ソラと読めた)」と説明書きのように書いてあったのが面白くて、スマホを出して撮ってみました。馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれませんが、私にとっては、すごく面白かったので夏の朝の思い出になりました。

別の日には、ショッピングセンターの雑貨屋さんの商品展示がちょっと素敵に見えたのでチョコっと撮らせていただきました。

とにかく散歩中には色々な発見があります。植え込みの中で何か動いた気がしたので近づいてみると、バッタが隠れていました。
今では、これをライフログとして絵日記のようにその日の出来事を記録しています。写真がない日もあるのですが、なんとなくそんな日は、つまらない一日だったように感じます。夕方になって、今日は特に何もなかったなぁ!と思う時は、何かライフログに載せる写真は撮れないかな?と思って散歩に出ることもあります。そうすると手ぶらで帰ってくることはまずないので不思議です。

そんな日に撮った一枚が上の写真。近所のマンションのベランダの手すりにスズメがいっぱいとまっていました。これの行列を見つけて、その日は面白い写真が撮れたので、私にとっては満足な1日になりました。